特集

自動車用アルミ材のグローバル展開

アメリカへの展開

Kobe Aluminum Automotive Products,LLC.


  米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市のKobe Alumimum Automotive Products, LLC.(KAAP)は、北米自動車市場向けのサスペンション用アルミ鍛造品の生産拠点となっており、2003年5月にこの地に設立され、2005年6月より生産をスタートさせた。生産品目はアッパーアームやロアアームなどの自動車サスペンション部品で、アルミ素材(鍛造用ビレット)の製造から鍛造までの一貫生産を行っている。世界第2位の自動車市場である北米で、これまでKAAPは順次設備増強を実施し、軽量化ニ-ズで増加するアルミ鍛造サスペンションの需要に対応している。

Kobelco Aluminum Products & Extrusion Inc.


  2016年、米国に設立されたKobelco Aluminum Products & Extrusion Inc.では、同年8月に関係者を含め、 合計約50名が出席し、鍬入れ式を開催した。同社は、高強度7000系合金開発力と断面設計技術力を 両軸とした神戸製鋼独自の軽量化提案により、燃費規制(CAFE規制)強化への対応から加速している車体の軽量化ニーズに応えるべく、 自動車向けバンパーや骨格材などの製造、販売を目的に設立された。2018年には溶解鋳造-押出-加工の一貫生産体制が整う予定。

中国への展開

神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司


  2010年に設立した中国蘇州市の神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司では、最初、鍛造プレスとその下工程である熱処理設備各1台体制で生産開始をしたが、その後、この設備を追加導入。さらに上工程である溶解鋳造工程を導入し、2013年、一貫製造体制を整えて稼働をスタート。中国自動車市場向けのサスペンション用アルミ鍛造品の生産拠点となった。このことにより、日・米・中の三極生産体制を実現させ、今も継続してグローバルな自動車軽量化ニーズへ対応している。

神鋼汽車鋁材(天津)有限公司


  2014年、中国天津市に設立された 神鋼汽車鋁材(天津)有限公司は、自動車用アルミパネル材の製造・販売を行っている。 神鋼汽車鋁材(天津)有限公司は日系アルミ圧延メーカーでは初めての中国におけるアルミパネル材専用の現地製造拠点となり、神戸製鋼独自の合金技術等の技術優位性および高度な表面品質や加工ノウハウを駆使した高品質なアルミパネル材を現地で供給することが可能となった。

ALUMINIUM CHINAへの出展


  中国上海市で開催のALUMINIUM CHINAには2010年より毎年出展し、「KOBELCOのアルミ」のブランドイメージの浸透を図ってきた。 2010年には、蘇州神商金属有限公司と共同で「KOBE STEEL GROUP」として アルミ板製品、アルミ押出製品およびアルミ・マグネ鋳鍛造品を出展。 これ以降、毎年、広がるアルミのニ-ズを捉えながら展示会に参加し、 2016年には、軽量化で採用が増加している自動車用パネル材・サスペンション用鍛造品・ バンパー用高強度材、また高精度厚板であるアルジェイド®・アルハイス®などを紹介した。

銅合金のグローバル展開

電気・電子部品銅合金「SuperKFC®」の製造販売に関するライセンスの供与

 

電気・電子部品銅合金「SuperKFC®」の製造販売に関するライセンスは、2009年4月にドイツのウィーランド社、2012年11月に国内の大手伸銅メーカーのJX金属(株)と供与契約を結んだ。高導電率、高強度である「SuperKFC®」は主にIC向け半導体リードフレーム用合金の神戸製鋼オンリーワン製品。JX金属(株)は国内でも有力な伸銅メーカーのひとつであり、このライセンス供与契約によって端子コネクタ用途、ばね材料など電気・電子部品用途での幅広い分野での適用を進めている。



端子コネクタ用銅合金&錫めっきのライセンス供与



  2016年4月、神鋼が独自開発した端子コネクタ用錫めっき「新リフローめっき」の技術供与のラインセンス契約を米国の大手伸銅メーカーであるAurubis Buffalo Inc.と結んだ。「新リフローめっき」は、軟質な錫めっきの表面に硬い銅錫合金を部分的に露出させる技術で、自動車端子コネクタ用銅板条に施すことにより画期的な挿入力低減効果を実現させたもの。このライセンス供与により、「新リフローめっき」技術を用いた銅板条製品の全世界への供給体制が更に拡充した。
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