あなたも行ける宇宙観光
 
だれもが一度は抱く宇宙旅行への憧れ。新しいロケットの開発を待つまでもなく、宇宙への旅が現実になるかもしれない。海外では、より身近な宇宙旅行を目指した宇宙旅行ビジネスが動き始めている。
米国のスペース・アドベンチャー(Space Adventures Ltd.)は、退役したNASAの宇宙飛行士たちが宇宙体験の神秘と感動を一般の人々にも知らせたいと願って作った民間の宇宙旅行体験ツアー会社だ。2001年にデニス・チトー氏の世界初の民間人観光宇宙旅行、2002年には2人目のマーク・シャトルワース氏の宇宙旅行をプロデュースし、世界を驚かせた。
現在、スペース・アドベンチャーでは、アメリカ航空宇宙局NASAだけでなく、ロシア空軍やロシアのガガーリン宇宙センターとも協力し、宇宙の入口を旅する超音速ジェット戦闘機体験飛行(約218万円)や、宇宙ステーションに滞在する本格的な宇宙旅行(約22億円)などさまざまな宇宙体験ツアーを提案している。
 
 
宇宙旅行はビジネスチャンス
 
英国のヴァージングループも宇宙旅行ビジネスを開始することを発表している。ヴァージングループはヴァージンアトランティック航空を始め32社以上の関連会社を有する巨大な企業グループとして知られている。冒険家としても知られるブランソン会長は2004年9月、宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)を設立することを発表した。発表によると、ヴァージン・ギャラクティックは2007年からサービス開始を目指しており、最初の5年間で3000人の宇宙飛行士を送り出す予定としている。費用は3日間の事前トレーニングと高度100km、約3時間の準軌道宇宙旅行で20万ドル(約2,200万円)になる見込みだ。ブランソン会長は準軌道での飛行が成功すれば、軌道宇宙旅行、宇宙ホテルの建設も視野にいれているとのことである。
成功すれば莫大な経済効果をもたらすであろう宇宙旅行事業。現在は米国、英国がリードしているが今後は、カナダ、ロシアなど他の国からの参入も予想されている。宇宙旅行事業は、まさにビジネス競争になろうとしている。
 
 
高まる宇宙旅行の期待は日本でも
 
海外ほどではないが、日本においても宇宙の夢へ向け、少しずつ動き始めている人がいる。「宇宙旅行クラブ」はクラブツーリズム(株)が運営する同じ趣味・嗜好の仲間が集い、旅を通じたコミュニティを形成するクラブのひとつ。現在、20代〜80代まで約100人の会員が会報誌や講演会、施設見学などを通じて宇宙や宇宙旅行に関する知識を高めている。
「会員の方々は、現実的に宇宙旅行を考えている方、宇宙について勉強がしたい方などさまざまですが、みなさんが宇宙旅行に熱い夢を抱いている方ばかりです。2007年には、外国企業から弾道飛行ツアーが売り出される予定がたてられています。そのころに会員のみなさんが実際に宇宙ツアーに参加できれば、もっと多くの方々に宇宙旅行に興味をもってもらえると思います」(宇宙旅行クラブ担当・木川田さん)。今後はまず、定期的な交流会に加え、ロケットの出発地や宇宙関連センターの見学ツアーなどを企画して、会員の方々が宇宙旅行や宇宙について語り合える場を提供していきたいとのことだ。
このような活動がさらにさかんになっていけば、日本においても宇宙旅行への関心はますます高まっていくことだろう。
 
 
宇宙旅行クラブのウェブサイト
http://www.club-t.com/club/0157/main.asp
 
 
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