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維新の功労者、坂本龍馬の名を知らぬ日本人はいないだろう。多くの人が尊敬と憧れをもってその人生を振り返る。21世紀の今日でも日本人の心を捉えて離さない生き様。私心なくがむしゃらに国を思って突き進んだ人生こそ、本来はだれもがそうありたいと願う姿なのかもしれない。
高知・桂浜にある坂本龍馬の銅像は、不動の龍馬人気とともに大衆に愛されてきた。だが、その創建に、昭和を生きた土佐の若き青年たちの力があったことを知る人は少ないと思う。明治・大正年間、意外にも忘れられていた龍馬の存在を世に知らせたい一心で、数人の若者が立ち上がり、全国を巻き込んだ大きな建立運動へのうねりを作り出した。あたかも龍馬がそうであったかのように、自らの栄誉や欲を捨て去り、成就のために突き進んだ。
昭和から平成へ。情熱の炎は消えず、年月を経て倒壊の危機に瀕した龍馬像を救ったのもまた土佐青年の市民運動だった。創建から平成の大修復までの物語がここにある。
 
 
 
「龍馬の銅像を建てちゃるきに!」
血気盛んな青年はたった一人で動き出した。
   
無銭旅行で寄付金集め、龍馬が乗り移ったかのごとく、青年らは奔走した。
   
秩父宮殿下よりの御下賜金を受け、迎えた除幕式。
田中光顕伯、感涙にむせぶ。
   
「龍馬像を倒しとうない」
普遍に受け継がれる、土佐青年の熱き思い。
   
100年先の日本人へ
語り継がれる龍馬の生き方。
「ありがとう。つぎは日本の洗濯ぜよ」
 
 
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