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機械が入り込めない人とハンマーの世界。

日本の技術から生み出される品質、精度は世界に誇れるものとして各分野に及んでいる。その中には、ハイテク分野、またはハイテク製品 がある一方で、高度な次元で使用されるハイテク製品を裏方で支えるローテクの技術もある。打ち出し板金と呼ばれる金属板の三次元曲面成形の技法もその一つだ。 匠たちが長年培ってきた感性でハンマーを自由に操って最先端の製品づくりを支えている会社が山口県下松(くだまつ)市にある。(株)山下工業所である。
従業員わずか32名と小規模ではあるが、新幹線やモノレール、リニアモーターカーなど鉄道車両の先頭構体( 車両の「顔」にあたる部分)や計器盤、各種精密部品を手がけてきた。最近では、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の超音速研究機主翼CFRP(炭素繊維強化プラスチック)成形用の「板金成型金型」の製造に挑戦し成功させている。その匠たちにより、アルミ製のチェロとバイオリンが作られたが、そこには技能後継者確保への強い願いが込められていた。アルミ製のチェロとバイオリンは、匠の技の素晴らしさを若者たちに伝えるべく、今、音色を放っている。

 
アルミ製のチェロとバイオリン
写真提供:(株)山下工業所
 

受け継がれてきた技術は、日本の鉄道車両と共にある。
   
アルミのチェロ、バイオリンに込められた「匠の技」後継者の危機感。
   
形だけではなく金属の弦楽器に音色を追い求める。
   
アルミのチェロ、バイオリンの追求が若者の共感を得た。
 
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