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環境問題への課題解決は各自治体にもその施策が求められ、さまざまな方法で推進しているが、こうした中で新エネルギーによる環境問題への具体的対応と、同時に失いかけていた活気を甦らせた町がある。岩手県葛巻町である。
若者が消える、人が消える、地元産業が衰退する…少子高齢化と合わせ活気を失いつつある地方の町は少なくない。葛巻町も例外ではなかった。年間約150人の町民が減り、自然は豊かだが、観光としての中心になるものもなく、あるのはミルクとワインの特産品。後にこの特産品と豊かな自然を守り育む事が葛巻町の流れを変えることになる。
葛巻町に土地買収の話が持ち上がった。その買収計画の項目のひとつに産業廃棄物処理施設建設が記されていた。ミルクとワインを特産品とする葛巻町にとって、産業廃棄物処理施設の建設は自然イメージを損ないダメージを受けると考えた。町は自然を大切にする高原文化を推し進めることで産業廃棄物処理施設建設の撤退を促していく。その中心となったのが風力発電であった。この成功はさらにバイオエネルギー、太陽光発電へと広がり、現在小さなものを含めると15からなるクリーンエネルギー施設がある。ミルクを守れ、ワインを守れ、自然を守れ…町と町民のこうした郷土を思う一心が、葛巻町を新たな高原文化を持つ町に押し上げている。
現在、各自治体、大学、民間など年間300組4000人(平成20年度・葛巻町役場扱いのみ)の人が、クリーンエネルギーと町づくりの視察に葛巻町を訪れている。

 
写真提供:葛巻町/農林環境エネルギー課   岩手県葛巻町役場
撮影協力:葛巻町役場
 

葛巻町に有るものだけを活かすしかなかった。
   
ミルクを守れ、ワインを守れ、自然を守れ。
   
葛巻町は電力自給率166%(2008年度)を可能にしている。
   
地域にあるものを活かす――
多彩なクリーンエネルギーが生まれた。
 
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