千年の都の新たな環境文化。
−家庭用使用済み油の再資源化−


悠久の歴史に育まれた独自の伝統文化を持つ千年の都、京都。四季折々の侘びや雅な風情は、ほかでは味わうことの出来ない日本の心として、訪れる人は一年中絶えることはない。その京都で今、家庭用使用済み油(てんぷら油)のバイオディーゼル燃料化事業が実施され、ゴミの再資源化による循環型社会を推し進める環境文化が生まれている。
明治33年(1900)当時の政府は「汚物掃除法」を公布。明治から始まった日本の近代化の流れはゴミをも増やしていく。ゴミの質と量の変化が大きく動き出したのは、大量生産、大量消費社会となった昭和30年代からの高度経済成長期からである。ゴミは今なお全国的に増え続け最終処分場の対応年数問題も抱え深刻である。2004年度の環境省の調査では、一般廃棄物5059万t、このうち家庭から出される生活系のゴミは3405万t、オフィス、飲食店などの事業系からは1654万tと生活系のゴミが67%を占めている。ゴミ問題は、そのまま環境問題に結びつく重要な課題であり、政府は循環型社会形成促進基本法(第一次は平成15年策定・第二次は平成20年3月25日閣議決定され国会に報告)や各種リサイクル法を策定し、ゴミの排出量を抑制し資源の循環型社会形成を自治体や企業に方策を求めている。

こうした中で京都市は、以前より廃食用油のバイオディーゼル燃料化を実施していたが、平成9年8月から家庭用使用済み油の回収を開始。バイオディーゼルエンジン燃料に転換し市が使用する事業を積極的に展開している。学ぶ点はその回収方法にもある。多くの市民組織の参加によって行われ、合理的なシステムが構築され、さらに拡大されようとしている。ゴミの減量化で大切なのは5R(@リフューズ・止めるAリデュース・減らすBリユース・再使用Cリペアー・修理するDリサイクル・再利用)への個人の意識であるが、市民が一体となった組織の参加はゴミ問題に対する共通の市民認識を意味し、今後ゴミに対する地域住民の意識のあり方のモデルとなるだろう。京都市のバイオディーゼル燃料化事業における市民活動と再資源化を通して地球環境を考えたい。
 
 

地球温暖化防止京都会議(COP3)開催地としての思い。
伝統を守り、新しい事にも向かう京都人気風。
年間4,000tの二酸化炭素の削減効果。
京都スタンダード、世界規格の品質。
年間150万リットルを精製。国内自治体の中で最大規模の能力。
神戸製鋼アルミ・銅カンパニーの環境対応[長府製造所]
 
 
 
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