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純銅製湯たんぽ
写真提供:新光金属(株)
 
日中は暖かくとも、朝晩は冷えるこの時期。冷え性の人は手足が冷たくなかなか寝つけないという人もいるかもしれない。
最近、昔ながらの「湯たんぽ」が見直されている。電気アンカや電気毛布のような乾燥とは無縁で、喉が痛くなったりしない。電気も使用せずエコロジーである。そして、なにより湯たんぽの、じんわり、やさしいぬくもりはやみつきになる。
最近ではさまざまな新しい湯たんぽが登場し、愛用する人が増えている。
湯たんぽの歴史は古く、中国の唐の時代にはすでに使われていたそうだ。湯たんぽは漢字では「湯婆」(たんぽ)と表記し、「婆」は妻を指す。妻の代わりに抱いて暖を取るという意味だとか…。熱源が手に入りやすいお湯なので、古くから手軽な暖房器具として人気があった。
日本に湯たんぽが伝わったのは、室町時代とされている。「たんぽ」(湯婆)だけではわかりにくいため、「湯」を付け加えて、「湯たんぽ」と呼ばれるようになった。
 
すばやくあたたまる銅製湯たんぽ
湯を注ぐだけという簡単な機構の湯たんぽは、その材質によってあたたまり方も冷め方も変わってくる。そのため長い歴史のなかでさまざまな材料でつくられてきた。
中国から伝わった当初は陶器製が主流であった。陶器製は保温性に優れ錆びにくいなどの利点があるが、割れやすく重いのが難点であった。江戸時代にさまざまな湯たんぽが作られるようになり、明治時代には銅製、真鍮製の湯たんぽが登場した。熱伝導性に優れた銅はすばやくあたたまり、陶器に比べ軽くて丈夫と、人気を博した。
表面の波形の形状は、表面積を広げるとともに、強度の確保のために凹凸がつけられている。
昭和初期にはブリキ製、トタン製が出回るようになるが、錆びやすいという欠点があった。その後はゴム製やプラスチック製などが登場し、広く出回るようになった。
最近では、湯たんぽの良さが再び注目されるようになり、実に多彩なバリエーションが展開されている。なかには純銅製の高級湯たんぽも登場している。
おだやかに熱を放射する湯たんぽ。木枯らしの吹く今宵は、お気に入りの湯たんぽのぬくもりに身をうずめてみても良いかもしれない。とろりと夢心地、冷えた身体がやさしく癒されることだろう。
 
 
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