TOP特集新製品・新技術歴史を見たマテリアル【新】こんなところにアルミ・銅
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銅製の設備が保育園に導入された。
「子供を守る安全・安心プロジェクト」が進められている。
 
食中毒、インフルエンザ、ノロウィルスなど集団感染症が話題になることが多い。特に、病原体に弱い小さな子供たちを預かる保育園などの教育施設における集団感染症は深刻な問題となる。その予防対策は重要な案件。集団感染を起こさない万全な対策が求められている。
親にとって大きな関心事であり、安心して子どもを預けられる環境に対する願いは、ますます高まっている。
手洗いは重要な予防対策の一つではあるが、しかし、子どもたちに正しく手洗いをさせることの難しさや消毒の繰り返しなど、その履行の実行性に問題があると言われている。そのためにはあらゆる補完処置をとっておく必要がある。
こうした中、2010年6月、社団法人「日本銅センター」は抗菌作用、殺菌作用の効果が実証されている銅を保育園の感染症予防の補完処置として活用するため[子どもを守る安全・安心プロジェクト(後援=日本鉱業協会,一般社団法人日本伸銅協会、国際銅協会)]を立ち上げた。東京都八王子市「めじろ保育園」と東京都三鷹市「第二小羊チャイルドセンター」の2ヶ所の保育園の協力をうけ銅製の設備を設置。直接、菌やウイルスに触れる機会が多い環境表面などに銅製設備を導入し、抗菌効果、殺菌効果を実証しながら子どもたちを守ろうとする試みである。
「めじろ保育園」には、調乳台、配膳台、蛇口、手洗い場、ドアハンドル、プッシュプレートを設置。「第二小羊チャイルドセンター」には階段手すり、調理台、ドアハンドルを設置した。設置前と後の銅が持つ抗菌力、殺菌力の検証プロジェクトが具体的に進行している中、その結果に大きな期待がかかる。
「日本銅センター」では、これからも感染症など安心・安全の問題を解決するための一つの方法として、銅に対する理解を図っていきたいという。
生活、社会の多くの分野で活躍している銅だが、抗菌作用、殺菌作用の特性が子どもたちを集団感染症から守る保育園はもとより高齢者施設など、そのほか人が多く集まる場所で多彩に活用されることにも期待したい。
 
 
 
「第二小羊チャイルドセンター」の黄銅製の階段手すり。
写真提供:社団法人「日本銅センター」
  「めじろ保育園」の手洗い場に設置されている黄銅板。
写真提供:社団法人「日本銅センター」
 
 
銅の抗菌・殺菌作用の実証は多彩。
 
銅イオンの効果
銅イオンの微量金属作用には細菌類を死滅させる性質がある。この性質はいくつかの感染症に対応する抗菌作用、殺菌作用として実証されているが、特に水系感染予防策に期待が高まっている。
銭湯や温泉でレジオネラ菌による感染症が問題になったが、このレジオネラ菌に優れた効果を発揮し殺菌作用が認められている。
日本でも感染症として問題となったクリプトスポリジウム菌にも銅の抗菌作用が効果を発揮した。
給水、給湯に使用される銅管が優れた抗菌作用を持っていることも実証されている。
1996年に社会問題となった病原性大腸菌O-157に極めて高い抗菌効果を発揮したことが実証されている。


参考資料:社団法人「日本銅センター」HPより
 
 
 
 
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